今年もお盆の風物詩と言われる「ペルセウス座流星群」の季節が到来しました。
日本流星研究会によると極大時刻は、8月13日の午前3時頃(グアム時間)、1時間あたり40個の出現と予想されていますので、8月12日の夜から翌日13日の未明にかけてが観測に最適といえるでしょう。既に先週末から出現が見られています。
今年は残念ながら、北東にある放射点のすぐ近くに月が輝いていますが、ペルセウス座流星群は明るい流星が多いので月を目に入れない工夫をすれば十分観測できそうです。
流星は、放射点を中心に放射状に流れるため、放射点の方向だけでなく夜空のどの方向にでも現れ、放射点から離れるほど長い軌跡の流星が観測できます。観測のポイントは、放射点の北東にこだわらず星空全体を広範囲に見渡すこと(昨年観測した際も、放射点から離れた空のほうが肉眼で観測しやすかったです)。
また、2009年は、イタリアの天文学の父と称されるガリレオ ガリレイが初めて望遠鏡を夜空に向け、宇宙への扉を開いてから400年経った年として、国際連合ユネスコ国際天文学連合によって「世界天文年」と定められ、国立天文台では「世界天文年2009日本委員会公認イベント」として「三大流星群」と呼ばれるしぶんぎ座流星群、ペルセウス座流星群、ふたご座流星群を対象にした「世界天文年2009 公認イベント」を開催。かつてガリレオが体験した驚きや発見の追体験をめざす「君もガリレオ」プロジェクトとタイアップし、「天体観察キャンペーン」に協力しています。
今年3年目となる国立天文台の「夏の夜、流れ星を数えよう」報告ページは、明日夕方頃リンク予定(携帯電話専用サイトもあります)。報告された流星の1時間ごとの平均数を10分おきに自動集計し、インターネット上でも公開するそうです。
グアムで観測する方は、客室バルコニーから見えないといって深夜の屋外に出ず、ホテル敷地内から観測してください。また、レンタカーなどの車内から眺める場合でも、人気のない場所は避けるようにしましょう。
今年もグアムでペルセウス座流星群が見られますように!