12月23日の水曜日、コンチネンタル航空の関空グアム便の運航が、6年ぶりに再開されました(おめでとうございます!)。
関西国際空港では、第1便の出発を前に、コンチネンタル航空のチャールズダンカン副社長をはじめ関係者の方々が、くす玉を割るなどの記念セレモニーが開かれました。これに伴いミスグアムも駆けつけ、搭乗者に記念品が配られました。
コンチネンタル航空の関空グアム便は、関西国際空港が開港した1994年9月に就航しました。しかし、その後の様々な影響により採算が悪化し、2003年10月から運休していました。今後は、毎日1日1便(往復)が運航されます。
今回の復活は、今年の8月31日に関空会社(関西国際空港株式会社)が発表した、国際線に新たに就航する場合の着陸料を、一部で実質無料とするなどの緊急施策に、コンチネンタル航空が応えたものです。
この割り引き制度はすでに10月から実施されていて、アジアの主要空港に比べて割高な関空の着陸料を引き下げ就航便を増やすことで、旅客、貨物ともに、国際航空ネットワークを拡充するというものです。
冬ダイヤになる10月末からの18カ月間、航空会社が新たに就航したり、前の年の同期よりも増便した場合、着陸料の割引率が現行の30%引きから80%引き(!)になります。関西の経済団体や自治体によってつくられている「関西国際空港全体構想促進協議会」の割引制度と合わせると、新規就航便の着陸料は、最長で12カ月間、実質無料(!!)となります。
ちなみに関空の着陸料ですが、たとえばボーイング777の場合で58万円。成田空港(1978年5月20日開港)と中部国際空港(2005年2月17日開港)が共に45万円、韓国のインチョン(2001年3月29日開港)だと25万円と、他の空港に比べると確かに高いです。
1兆円の負債を抱える関西国際空港(1994年9月4日開港)ですが、今回のディスカウントを実施する前にも、最長で3年半、着陸料が半額になる値下げを実施しています。
国土交通省が平成22年度予算の概算要求に盛り込んだ、関西国際空港への補給金160億円のうち、本年度からの増額分70億円を見直す方向で検討に入ったというニュースが10月にはいってありましたが、これに関する変更は無かったということなのでしょうか? そうだと良いですね。