1939年、ニューヨーク州ブロンクスに暮らすロシア系ユダヤ人の移民の両親の4人兄弟の末っ子として誕生したラルフ ルーベン リフシッツ(Ralph Rueben Lifshitz)。
ブルックスブラザースのネクタイ売り場を担当していた1967年、幅の狭い伝統的なスタイルに逆行した、幅広で鮮やかな色彩の贅沢な素材を使用した手作りネクタイを自らデザインし、上品で伝統的な男性のステータスを象徴するスポーツ「ポロ」と同じ名前をブランドにつけたとところ、瞬く間に大ヒットとなり設立された「ポロラルフローレン」。
DFSギャラリアのポロラルフローレンで、日本未発売のレディーストートバッグ($475.00)を見つけました。
上部とコーナーにレザー遣いとゴールドロゴがポイントのこちらのバッグは、取り回しの良いサイズとマチ幅で優れた収納力を発揮。持ち易いレザーハンドルと小物の整理に便利な多彩なポケット付きで、デイリーユースだけでなくビジネスバッグとしても使えるのも魅力。
ゴールドプレートのタグと金具が、ポロラルフローレンのエレガントな気品をさらに印象的にしてくれるトートバッグです。
ところで、ポロラルフローレンといえば、今年の11月10日、ニューヨーク(マディソンアベニュー)とロンドン(ニューボンドストリート)のフラッグシップストアにて上映された、「Ralph Lauren 4D Experience」が話題になっています。
このショーは、初のウィメンズフラッグシップストアの誕生とRalph Lauren.com10周年を記念して、ニューヨーク店とロンドン店の外観をキャンバスに見立て、プロジェクションマッピングという「オブジェクトに映像を投影する技法」を使い、3D(視覚)に、聴覚(音楽)、触覚(風)、嗅覚(香り)の知覚効果を加えた4Dでラルフローレンの世界観を最大限に表現した超大作のデジタルショウ。
ドールハウスのように窓が開きトランスフォームする建物、3Dファッションショウ、巨大なプロダクト、ポロの選手。そして、フレグランスのシーンでは、ビッグポニーのミストが観衆に降り注がれ、締めくくりにラルフローレンの軌跡が走馬灯のように現れる、まさに「4Dツイストのデジタル革新」。
3Dスキャナとモデラーを使用して複雑な建築を表現するレンダリング、実際にモデルが歩くための精巧なレプリカ、ハリーポッターも手がけたアニメータチームが3Dソフトウェアを使用した視覚デザインなど、約8分間のプレゼンテーションのプロジェクト制作に約150人が取り組み、最後に、完成した3D映像が実際のビルに完全に重なるよう、IMAXより大きな画像解像度の投影機「ビーマー」が、苦心して置かれたそうです。
ショーをさらにダイナミックに演出する音楽を担当したのは、1990年代のブリティッシュテクノを代表するオービタル(Orbital)のポールハートノル。
この映像の凄さが伝わる動画は、ラルフローレンのウェブサイト内で見ることができます。
The Official Ralph Lauren 4D Experience - New York
The Official Ralph Lauren 4D Experience - London
The Official Ralph Lauren 4D Experience - Behind The Scenes
Ralph Lauren 4D Experience CREDITS:
Director: Luke Losey
Creative Director: Nathan Copan
Drive Productions Producer: Ben Fender
UVA Producer: Annika Stark
Editors: Giles Thacker and Joel Geddes @ Drive Productions
Creative Director Ralph Lauren: Amir Mohammady
Sound: Paul Hartnoll @ Orbital
MPC Producers: Jonny Dixon and Leianna Campbell
MPC 3D Team: Robin Carlisle, Remi Cauzid, Maurizio De Angels, Dominic Edwards, Adam Elkins, Andrea Falcone, Liam Griffin, Spiros Kalomiris, Ian King, Dean Robinson, Janak Thakker, Ben Wiggs
MPC 2D Team: Ryan Hadfield, Alex Harding, Michael Gregory, Mikael Petterson
ラルフローレンの息子であり、広告マーケティング、及び副社長を勤めるデヴィッドローレンはインタビューで「私たちは、このショーをファッション、最先端のテクノロジー、芸術、商業建築の衝突と呼んでいます。現代の技術を兼ね備えた古風な感性のコントラストの最先端に、我々がいることを表現したかったのです。」とコメントしたそうです。