新年の初頭を飾る流星群としてお馴染みの「しぶんぎ座流星群」は、8月のペルセウス座流星群、12月のふたご座流星群と並ぶ三大流星群のひとつ。
しぶんぎ座流星群は、明るいのが特徴で1時間に50個以上出現することもあるのだとか?! アストロアーツによると今年は、1月4日の午前11時(グアム時間)頃に極大を迎えますので、4日未明が観測する絶好のチャンス。この日は新月なので、より観測に適した好条件と言えるでしょう。
放射点は、東北の空のうしかい座とりゅう座の境界付近。ふたご座流星群の時もそうでしたが、流星は放射点から流れるので放射点から遠い流星ほど長く見えます。
余談になりますが、流星群の名前は放射点のある星座で呼ばれるのですが。「しぶんぎ座」は国際天文学連合が正式に定めた88個の星座の中に存在しません。
かつて、しぶんぎ座流星群は、放射点がりゅう座にあるため「りゅう座ι(イオタ)流星群」と呼ばれた事もあったようですが、りゅう座に放射点を持つ流星群が他にもあるため、18世紀の終わり頃にフランスの天文学者ジェローム ルフランセ ド ラランドによって設定された星座「四分儀座」に由来した「しぶんぎ座流星群」を正式名称として使っているのだそうです。
国際天文学連合に正式認定されなかったため、流星群に名前を残すだけの幻の星座となってしまった「四分儀座」。
ラランド氏が設定した星座は、他にも「猫座」「軽気球座」「穀物番座」とあり同様の運命をたどったらしい、、、それでも、月のクレーターにはラランド氏の名前がつけられているのだそうです。