先週の木曜日(2011年5月19日)に行われた衆議院安全保障委員会において、佐藤茂樹公明党委員への答弁で、北沢俊美防衛相は、
「グアム移転も嘉手納より南の基地の返還も全てセットになっているから、論理的な帰結とすればそういうこと(2014年以降にずれこむこと)は十分言える」
と、述べました。
これにより、アメリカ軍普天間飛行場の2014年までの代替施設完成を事実上断念し、これに伴い、沖縄に駐留しているアメリカ海兵隊のグアムへの移転や、嘉手納基地より南の基地の返還も、2014年以降になるという見通しを示したことになります。
防衛省自衛隊の、グアム移転に関するウェブページには、8000人の海兵隊員と9000人の家族、計17000人の移転のために、約61億ドルを提供すると、トップページにイラストと共に説明しています。
参考までに、先週のメールマガジンでも触れましたが、アメリカ政府がグアム移転費用の総額を水増しして日本の負担軽減を装い、日本政府もそれを認識していたという件に関しては、その公電をウィキリークスが朝日新聞に提供し、以下のページで紹介しています。