アメリカ軍の普天間基地代替施設移設問題が進展しない間に、アメリカ議会で計画そのものがほとんどご破算になりかけているグアム移転ですが、皆さん、覚えていますか?
「沖縄県民はごまかしとゆすりの名人」発言で、ジョンルース駐日大使から一発更迭されたアメリカの前国務省日本部長、ケビンメア氏が、昨日の2011年9月18日、那覇市内で時事通信と会見し、そんなことは言っていないと釈明しました。
さらにメア氏は、年内に移設問題がクリアにならなければ、もうこれ以上はアメリカ議会を説得できないとコメント。
今週の水曜日(2011年9月21日)に予定されている日米首脳会議で、野田佳彦首相がオバマ大統領に日米合意の履行について明確に説明できないと、オバマ大統領が、グアムへ海兵隊の移転に関して、アメリカ議会を説得するのは無理だとの見解を示しました。
仮に普天間基地が継続しても、日米安保体制の危機になるようなことはなく、アメリカとしてはどちらでも構わないとのこと。
アメリカ側は、「日本国内のことは、日本国内で解決してくださいね。あなた(総理)の言葉は『日本の決定意向(≒民意)』として理解しますから」というスタンスです。
ハトヤマ(鳩山)、カン(菅)、そしてノダ(野田)と、プライムミニスター(総理大臣)の名前が次々と変わるニッポン。本当に明後日までに、民意をまとめることができるのでしょうか?
まとまらないと、グアム移転はなし。普天間基地もそのまま。辺野古もそのまま。嘉手納もそのまま。沖縄もそのまま。日本もそのままです。
だからといって、アジアの近隣諸国までが、そのままとは限りません。
海兵隊グアム移転に関する協定(全文) 日本国外務省