ショッピングセンターの店頭で、赤いバケツを持ったおじさんや子供たちが、鐘を鳴らして募金を呼びかけている姿を見かけるようになりました。これは、全米規模で組織されているSalvation Army(サルベーションアーミー=救世軍)による、年末恒例の募金活動。
募金箱として使用していたのは、ナント本物のお鍋。その名残りから、赤いバケツは「Red Kettle」と呼ばれ、よ〜く見てみると焚火に鍋をかけているかのようにぶら下がっているものもあります。
日本では「社会鍋」と呼ばれているらしい、、、そこで、「なぜ、鍋なのか?!」を、調べてみました。
今からおよそ110年前、サンフランシスコのジョセフマクフィー大尉が、当時の連隊長から「恵まれない船員の家族へ、クリスマスにスープを」という命令を受けたものの、資金がなかなか集められずにいました。
船雑貨屋のショーウィンドウにあった、三脚につるした船員キャンプ用の鍋(壺)を買い求め、「Keep the Pot Boiling(この鍋を煮立たせましょう)」という看板と共に鍋を置き、募金を呼びかけたのが始まりだそうです。
日本でも、毎年10月1日〜12月31日の間に、街角で見かける「社会福祉法人中央共同募金会」は、募金をすると赤い羽がもらえますが、この赤いバケツ募金では、キャンディーがもらえることが多いようです。
私も何気なく募金していますが、調べてみると、ナント、毎年、総額約1億ドルもの募金が集まり、恵まれない人々へのクリスマスディナーやプレゼントの支援金となっているのだそうです(スゴイ!)。
グアムの年末風物詩となっている赤いバケツの募金活動。鐘の音が聞こえたら、「Red Kettle」を見つけてみてください。