ポルトガル人の探検家フェルナンドマゼランが、世界一周の航海途中にグアム島を発見したのは1521年3月6日。
グアムでは、この歴史的な史実を記念して、毎年3月第1月曜日を「ディスカバリーデイ」のグアムの祝日、3月をチャモロ月間と制定しています。
マゼラン一行が上陸したウマタック湾には、マゼラン上陸記念碑があり、毎年3月第1月曜日になると、カーニバルや屋台、ゲームなどのエンターテイメントが楽しめるフィエスタが開催され、静かなウマタック村が大賑わいします。
また、チャモロ月間である今月は、各ショッピングセンターでチャモロ料理の実演や葉編みコンテストが行われたり、スーパーマーケットでココナツの葉で飾り付けされたローカルフードセクションが登場しますので、今月グアムを訪れる方は、グアムのチャモロ文化をより身近に感じられそうです。
余談になりますが、、、
フェルディナンドマゼランといえば、世界一周を達成し、グアムを発見した英雄とされています。
しかし、マゼラン一行がグアムに上陸したのは、彼らの船には全く食料がなく漂流状態の末辿り着いたのが本当の理由だったのだそうです。グアムの人々は、そんなマゼランらを快く受入れて食料や滞在場所を提供。そして、その見返りとして彼らが持っていた剣を要求したところ、マゼラン一行は、村人たちを泥棒とみなして殺した挙げ句、村に火を放って逃げ去ったとか(あり得ない)?!
この後、マゼラン一行は、フィリピンの島々で同じことを繰り返し、遂に船長であるフェルディナンドマゼランは、地元の人々によって殺されてしまいました。乗員たちにも、無情だった船長が殺害されるのを止めようとした人は一人もいなかったそうです。
この出来事の一部は、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』にも掲載され、グアムでは哀話として言い伝えられているのですが、この事実が我々日本人に伝えられることは非常に少ないようです。
こうして歴史を踏まえると、チャモロ月間は、マゼランのグアム島発見を祝うというよりも、グアムの人々の慈愛と温かなおもてなしの精神を祝う月間と考えたいですよね?!