2012年の今年は、次期アメリカ大統領を決めるとともに、グアムでも、2年に1度の米下院グアム代表を選出する、選挙が行われます。
27歳の無名の候補、カールディゾン(Karlo Dizon)さんが、先週、現職のマデリンボダリオ(Madeleine Bordallo)議員に対抗して、民主党員として米下院議員への立候補書類を提出し、島内の有権者たちの間で話題になっています。
ディゾンさんは、インターネットコンテンツを規制する法律に反対し、個人によるウェブ活動に対して政府が規制しないように求めていて、他にも、増加する医療費をカバーするために、米国からより多くの援助を取りつけたいとしています。
民主党候補者として、現職で5期連続選出のボダリオ氏と戦うカールさん。彼は、ソーシャルニュースサイト『Reddit』を利用しながら、賛同者やボランティアを募り、寄付を集めています。
ボダリオ議員といえば、2003年に当選して以来、グアム初の女性議員として活躍してこられた方です。
夫の故リカルドボダリオ元知事の時代には、州知事夫人として、その後は副知事として、グアムに貢献してきました。ワシントンでは、下院軍事委員会と下院天然資源委員会に参画し、グアムではセレブリティとしても有名です。
ディゾンさんは、フィリピンの農村に生まれ、グアムの公立学校で学び、エール大学の政治科学の学士号を取得。その後、ロンドンスクールオブエコノミクスにて、比較政治学の修士号を取得しています。
2008年には、オバマ大統領のグアムでの選挙活動に参加し、アイオワ州スペンサーの大統領選挙本部での活動にも参加。大統領選挙後は、アメリカと中国のコラボレーションであるクリーンエネルギーの非政府組織(NGO)にも、北京で参加しています。
グアムの有権者の数は、約47,000人。これからの活動はもちろんのこと、どのような投票結果になるのか、今後ますます注目されます。