皆さん、こんにちは。グアムビジターズバイブルのウェブマスターのTakaです。
先週、タモンのザプラザというショッピングモール内にあるサンダル専門店、『ビルケンシュトック』にて、アリゾナというサンダルを買いました。
ビルケンシュトックといえば、履く人を健康にするサンダルを作っているドイツのメーカーで、グアムには、ザプラザとマイクロネシアモール内の2カ所にお店があります。
ビルケンシュトックのサンダルは個人的にもとても気に入っていて、履き始めてかれこれ15年、今回の購入は4足目になります。今まで履いていたのもすべて「アリゾナ」というモデルで、今回もまた、新品のアリゾナにすることにしました。
お店には、メーカー公認のシューフィッターが常駐しています。ビルケンシュトックのことはもちろんのこと、足に関するプロフェッショナルです。
たくさんのモデルがある中で、本当に自分の足にアリゾナがフィットしているのかどうか、本当に正しい履き方ができているのかどうか、、、
10年以上履き続けながらもいつも気になっていたので、シューフィッターさんに自分の両足を見てもらいながら、ビルケンシュトックのサンダルがどうしてこのような形をしているのか、そして適切な調整の仕方を詳しく教えてもらいました。
「Takaさんの足はですねぇ、、、内反小趾です」
外反母趾は聞いたことがありましたが、内反小趾という言葉はこの時に初めて聞きました。
「今、椅子に座った状態から、足を動かさずに立ち上がってもらいましたよね。足の指で地面をつかもうとする時に、両足の小指が浮いていて、小指の腹が地面(サンダルのインナーソール)に接地していません」
シューフィッターさんは頭をフロアすれすれまで低くして、僕の足の指の動きを確認しています。
「どうしたら小指でも踏ん張れるようになりますか?」
と、聞くと、
「足指ジャンケンですね」
と、即答。
足の指でグーチョキパーをしながら、足の各指をストレッチさせるのだそうです。話を聞きながら、きちんと歩くためには、足の各指がきちんと動く必要があるのだなと思いました。
「とはいえ、足指ジャンケンが、即、内反小趾に効くというわけではありません。足指ジャンケンは、偏平足や開帳足といった、低下した足のアーチを上げるのに有効な筋肉トレーニングなんです。足指ジャンケンで筋肉量を増やし、足のアーチを持ち上げることで、結果として、小指でも踏ん張りが利く足になっていくことが期待できます」
「鍛えれば治るといった、単純なものではないということですね」
「『期待できます』という言い方をしたのは、外反母趾や内反小趾は、今までに履いてきた靴や歩き方など、その原因が、長期多岐に渡るので、一概に『こうすれば治る』というものではないんです、、、」
さらに、親指から中指までの指と指の間の筋肉と、中指から小指までの指と指の間の筋肉の付き方を見てもらうと、
「中指から親指側の筋肉の付き方に対して、小指側の筋肉が付いていないですね」
と、教えてくれました。
10月に開催されたハーフマラソン、ココロードレースを今回初めて走ったのですが、その際、僕は、フォアフット(ミッドフット)という走法で、サンダル履きで走りました。
かかとから接地するのではなく、母趾球とその内側にある横アーチと呼ばれる辺りで接地して、親指から(体重を)抜くといったスタイルなのですが、アキレス腱やふくらはぎの筋力を利用して走るというものです。
今年の7月から3カ月間、この走り方に合わせたフォームで走っていたので、親指寄りに筋肉が付いたのはそのせいカナ? と想像しながら、興味深く説明を聞きました。
バックルの留め方(締め具合)と、足の指とかかとの位置との関係を教えてもらい、最後にシューフィッターさんが、
「正しい歩き方は、かかとからです」
力強くアドバイスしてくれました。
ビルケンシュトックのサンダルには、そのための機能が随所に組み込まれています。正しく歩きながら健康な足になるように作られているのですね。
グアムのビルケンシュトックには、シューフィッターとともに、歩き方をアドバイスしてくれるスタッフがいます。
正しいサンダルの履き方を教えてもらったら、今度は正しい歩き方をレッスンしてもらいました。
新調したばかりのサンダルで、かかとから着地して真っすぐ歩く練習をしました。最初は足元にばかり気を取られ、足と腕と腰の動きがバラバラでふらふらしてしまいましたが、背筋をピンと伸ばし、目線を遠くにやって何度も歩いていくうちに、だんだん要領を得てきました。
シューフィッターさんのアドバイスとともに、足にぴったりフィットしたサンダルの履き心地に大満足し、さらにウォーキングの先生に歩き方をほめられて、気分良くしていたのがきっと顔に出ていたのでしょう。お店の方が、履いてきたサンダルを箱に入れて、そのまま新品のアリゾナで帰れるようにしてくれました。
サンダルを買おうと思ってお店に行ったつもりが、足の仕組みや歩き方を通して、人の健康をありかたを学ぶワークショップに参加したら、お土産に自分にピッタリのサンダルが付いてきたみたいな、とても有意義な時間でした。
これならきっと、ショッピングもオプショナルツアーのカテゴリに加えられるなぁと、思いました。
追伸 1:
「足のアーチ」について、シューフィッターさんが詳しく解説してくださいましたので、ご紹介します。
足の骨の構造に関して
足の骨は、構造上、以下の3つのアーチがあります。
内足縦アーチ(親指の付け根から踵にかけてあるアーチ。「内側縦アーチ」とも呼ばれています)
外足縦アーチ(小指の付け根から踵にかけてあるアーチ。「外側縦アーチ」とも呼ばれています)
横アーチ(親指付け根から小指付け根にかけてあるアーチ)
足指ジャンケン運動で、効果があると思われる病気
偏平足 → 内足縦アーチが低下した状態の足。
開帳足 → 横アーチが低下した状態の足。
それぞれの足の指と関節している「中足骨」という骨が、扇上に広がっている状態の足のことを、開帳足と言います。中足骨は、親指(母趾)から順に、第一中足骨、第二中足骨、第三中足骨と呼んでいきます。
偏平足と開帳足に関しては、足指運動で筋トレをすることにより、改善が可能です。筋肉量が多くなることで、骨を上方向に持ち上げることが出来るからです。
といっても、すぐに持ち上がるわけではありません。普段の靴や、足に関する生活習慣が良くない場合などは、たとえ筋トレをしていても、それらの外的要因から、症状が進行することも十分に考えられます。まずは足に関する生活習慣を改善した上で、筋トレをすることが大切です。
外反母趾と内反小趾とは
それぞれの状態
外反母趾 → 開帳足によって、第一中足骨が内反し、母趾が外反した状態。
内反小趾 → 第五中足骨が外反し、小趾が内反した状態。
ここでの外反、内反とは、骨が変形する時に動く方向を言います。立った状態で両足を上から見て、骨が内側に動くことを内反、外側に動くことを外反と言っています。
外反母趾を上から見た時、母趾はそれぞれ外側に曲がっている状態になっているのは、想像しやすいかと思います。
外反母趾、内反小趾の対処に関して
基本的には、両方ともこれ以上症状を進ませない様に気をつけることしかできません。原因となった靴やサイズの見直し、履き方などを正しく直すことで、ほとんどが進行を遅らせることができます。
外反母趾の場合は、足指ジャンケンをすることで、母趾をやや内反方向に曲げる筋肉(母趾外転筋)を鍛えることもできますが、あまり効果は期待できないかもしれません。
テーピングや、曲がった方向と逆方向に力を掛ける様にゴムで伸ばす体操等(ホーマン体操)もあります。ただし、原因となった靴などを変えずにこの運動をしても、効果は薄いでしょう。
症状がひどい場合は、手術以外では治すことはできません。また、手術後は変形しやすいので、靴には十分に気をつける必要があります。
追伸 2:
ひとつ思い付いたことがありましたので、無責任ですがここに書きます。
ストラップに穴が開いていないアリゾナが欲しくなりました。シューフィッターさんにフィッティングしていただいた時に、そこで初めてストラップに穴を開けてくれたら良いのになぁ。そうすれば、自分だけのオリジナルビルケンがその場で完成。左右の足の大きさが微妙に違う人(実は僕もです)には、たまらないサービスになると思います。最初はアリゾナ限定でも構いませんので、是非、、、
ビルケンシュトック
(ザプラザ内『BIRKENSTOCK』)
営業時間: 10:00〜23:00、問い合わせ先: 646-2077
(マイクロネシアモール内『Collabo』)
営業時間: 10:00〜21:00、問い合わせ先: 633-2077