世界最高峰の皮革製品ブランドと称されるフランスの名門「エルメス」。
数万頭の牛から最も優れた数匹だけの最高品質部分を選定し、国宝級の職人が最後まで仕上げる行程を創業以来、頑に守り続けているエルメスは、単なる有名ブランドの枠を超え、さらなるクオリティーを追求し続けるグランメゾンならでは。
DFSギャラリアのエルメスブティックは、誰しもが憧れるエルメスの商品を気軽に手に取ってお買物ができるブティック。人気のバッグやスカーフは、もちろん、ベビーアイテムやステーショナリーも数多くそろっています。
特に、店内左奥には、フラッシュメモリー($310.00)や老眼鏡($1,060.00)など、ユニークなアイテムが置かれているお気に入りのコーナー。
先日、ウィンドーケースに飾られている小物入れ"Mises et Relances($490.00)"を見つけました。
この小物入れは、柔らかい質感が特徴のトリオンクレマンス素材の一枚革の四隅にあるスナップをパチパチと留めると小物入れに早がわりする25cm角の正方形トレー。使用時のみ立体にして、あとは平たくなるので、トラベル用の小銭受けにも使えそうです。
カラーは、トゥルトゥレル/オレンジ、エトゥープ/ブルージーン、ポティロン(西洋かぼちゃ)、エトゥープの4色展開ありますが、やはりエルメスカラーと呼ばれるオレンジが目を惹きます。
ちなみに、このエルメスカラーと呼ばれるオレンジは、第二次世界大戦中の物資不足から包装紙の調達が出来なくなり、お店に残っていたオレンジ色の紙を従来のベージュに変えて使用したところ、顧客からオレンジの印象が強いという意見があったため、そのまま継続して使用することになったのだそうです。
余談になりますが、19世紀のフランス人画家アルフレッド ド ドルーがデザインした「四輪馬車と従者」のエンブレムには、馬車と従者のみで、馬車を御す主人が居ません。これは、「エルメスは最高の品質の馬車を用意しますが、それを御するのはお客様自身です」というエルメスのメッセージ。
最高の製品に命を吹き込むのは、お客様であるというエルメスの哲学。
まずは、手の届く皮革製品に、命を吹き込んでみませんか?