2013年は、「パンスターズ彗星」と「アイソン彗星」の2つの大彗星が地球の上空に訪れる奇跡のような年。
いずれも、肉眼で見えるような「大彗星」と呼ばれる大きな彗星で、「パンスターズ彗星」が3月頃、「アイソン彗星」が11月頃に見られると知り、早速、国立天文台の特設サイトを調べてみました。
「パンスターズ彗星(C/2011 L4 (PANSTARRS))」は、2011年6月6日、ハワイ州マウイ島のハレアカラに設置されたパンスターズ1望遠鏡による観測で発見された彗星。
観察できるのは、3月5日〜4月24日頃の日没直後の西の低空。3月下旬〜4月上旬は、日没後の西の低空と、日の出前の東の低空の、1日に2回見ることができるそうです。
太陽に最接近する3月10日頃が、金星と同じくらいに明るくなり、肉眼で確認できるのではと期待されています。
今年の1月以降から、南半球の各地で未明の空に姿を現したパンスターズ彗星の観測をアマチュア天体観測家らが行っているようなのですが、2月に入ってから、当初の予測ほど明るくなっていないらしく、実際の最大光度が、3等級程度=肉眼での確認が難しい可能性がでてきたとか?!
しかしながら、彗星は、明るい時期の観測が比較的困難ですので、明るさのは予測は難しく、過去にも、予測どおりに明るくならない場合もあれば、明るくならないと予測されながら明るい大彗星になった場合もあります。
ただし、パンスターズ彗星が訪れるのは、ハレー彗星のように約76年周期で定期的に訪れるのではなく、なんと今回1回のみ。「最初で最後のチャンス」ですので、日没直後の西の低空を眺めてみては、いかがでしょうか?
国立天文台の特設ページには、どのように見えるのかやパンスターズ彗星の位置などが詳しく掲載されているので、ぜひ参考にしてみてください。