アメリカは、終末高高度防衛ミサイル(Terminal High Altitude Area Defense System: THAAD)を、グアムに配備することを決定しました。北朝鮮の弾道ミサイルに対応するためです。
当初、このミサイル防御システムは、2015年にグアムに配備される予定でしたが、北朝鮮とイランの威嚇が激化し続けていることから、アメリカ国防総省が、計画を前倒しで実行されることになりました。
最大射程200km、最大射高150kmと、PAC-3の10倍の距離をカバーします。北朝鮮からテポドン2やムスダンが飛んできたら、これで打ち落とします。ということは、あくまでもアメリカ領土を守るための防御システムということですね。
THAADシステムは、1基当たり最大8億ドル。1回のミサイル撃墜には、約100万ドルかかると言われています。
THAADの製造販売元は、レーザー出力制御システム装置や照準用レーザーの開発を行っているロッキードマーティン社(Lockheed Martin Corp)。去年末の2012年12月には、アラブ首長国連邦(United Arab Emirates: UAE)にこのTHAADシステムを36億ドルで販売していて、今年はもっと売れるだろうとの見通しを示しています。
明後日あたり、特に緊張しますね。
Department of Defense Announces Missile Defense Deployment
(アメリカ国防総省の公式発表)